日本の少子化が止まらないのは若者が悪い

日本の少子化が止まらないのは若者が悪いという意見を言う人は高齢者を中心によくいます。なぜ、そのような意見を言うのか、日本の少子化が止まらないのは若者が悪いというのは正しいのかを以下で考えていきます。

日本の少子化が止まらないのは若者が悪いと言われる理由

日本の少子化が止まらないのは若者が悪いという人の意見を聞いてみると、若者は日本の歴史上一番豊かな社会で生まれ育っているので、高齢者よりも遥かに良い条件で出産の育児を行えるから、今の若者が甘えているだけだという意見です。これは本当でしょうか?

若者は高齢者の1.7倍以上豊か

年金などの社会保険の支払いと受給額を比較すると、若者は高齢者と比較して大幅に損をしていると言われています。世代間の格差は6000万円とも言われて、若者が一方的に損をしているという事実があります。しかし、新卒の給与は高齢者の時代と現在では7倍も上がっていて、貨幣の価値は4分の1程度なので、単純に使えるお金の価値だけで比較しても豊かといえます。また、スマホを使えたり、大学に行くのが当たり前になったりと高齢者が若者になった頃にはありえない贅沢が定着しているのも若者の豊かさといえるでしょう。

日本の少子化が止まらないのは若者が贅沢を言うから

日本の少子化が止まらないのは若者が贅沢を言うからという意見があります。確かに、高齢者の若い頃と比較すると若者は非常に贅沢な暮らしをしています。しかし、高齢者の若い頃のことなど知らない現代の若者にとっては、現代で贅沢な暮らしをしている高齢者と比べて自分たちの貧しさに不満を持つのも当然です。

日本の少子化が止まらないのは若者が恋愛力不足だから

日本の少子化が止まらないのは若者が恋愛力不足だからという意見もあります。確かに、最近の若者は草食化していると言われるように恋愛力が低いです。豊かで安全な時代に生まれ育ったのでリスクを負うことを極度に嫌います。ただし、強引に女性を口説くことが違法化されるなどして若者が積極的に恋愛をするのが難しくなっている現状もあります。

日本の少子化が止まらないのは若者が自由になったから

日本の社会では、結婚や出産は女性にとって重要な役割とされていましたが、今では仕事をする自由も与えられました。その結果、仕事をしたほうが人生が楽しいと判断した女性は結婚や出産を遅らせて少子化が止まらなくなっています。

日本の少子化が止まらないのは若者が外国人に負けたから

日本では外国人労働者の数が増加しており、外国人労働者が日本人の雇用を奪っています。このため、若者が極端に賃金の安い職業についたり、失業したりすることが多くなっています。お金がないことが原因で結婚や出産を避ける若者が増え続けているので、少子化が止まらないといえるでしょう。

日本の少子化が止まらないのは若者が悪いとはいえない

日本の少子化が止まらないのは若者が悪いとは言えないという意見もあります。日本政府の少子化対策が手遅れになったのが原因だという説を以下の記事で説明していますので参考にしてください。

日本の少子化対策が手遅れである理由